結局、佐渡に行った…そして ②

両津から目的地小木へ向かいました。1時間弱のドライブ。いろんなルートがあるけれど、最短時間はやはり、国仲平野を抜けて真野、真野から海岸線を通過して小木。

初めての佐渡もこのルートだったなあ。真野には、アースセレブレーションで毎年お世話になった「五島牛乳」さんがある。我が子に言わせると「五島牛乳」は世界一旨いらしい。(僕は牛乳をストレートで飲まないのでわからない。)

人生で初めて佐渡の海に触れたのは、途中の「人面岩」の海岸だったなあ。

アースセレブレーションの3日間、毎朝、五島さんに牛乳を受け取りに通った道。3年ぶりに嬉しい。

ちなみに、僕は佐渡島では運転は全く苦痛ではない。海が見えたり見えなかったり、佐渡独特の古い民家、田んぼ、竹林、柿園。それらが夏の青い空と白い雲、そして海と光。一日中でも運転してられると思う。

2年間のご無沙汰にもほとんど変わる事のない風景の中、小木に向かう。

ここ10年近くは、ずっと羽茂大崎という里でお世話になっていたが、今回は小木の町中。アースセレブレーションが行われる町。直江津~小木航路の町。今は残念ながらジェットフォイルのみの運行だけど、来年春には、カーフェリーが復活する。小木にはやはり甲板がちゃんとあるカーフェリーが必要だと思う。「送り太鼓」のためにも。

この町で、佐渡の夏を締めるような「小木みなと祭り」が毎年ある。たいていアースセレブレーションの翌週だ。今までに一度だけ「小木みなと祭り」まで佐渡にいた事があった。一度だけアースセレブレーションが終わった翌々日に小木みなと祭りが行われた年があった。なぜかは知らないけど。その時は、「花火大会」だけを見た。「みなと祭り」というより「花火大会」だと認識していたような記憶がある。

今回、この「小木みなと祭り」を楽しむ事をメインのつもりで来た。(とは言え、祭りは言い訳のようなもので、とにかく佐渡に来たかっただけなのだが。)

羽茂高校郷土芸能部の若い友人がこの祭りの舞台で踊るというので、それを観るのが目的のひとつ。というか、彼と彼の妹にただ会いたかった。彼らと我が子2人と一緒に過ごす時間、そして彼らの家族、周囲の人々とアースセレブレーションが僕たち夫婦を佐渡に惹きつけてきたのだと思うくらいだ。

ああ、彼らの周囲のいろんな人たちが思い浮かぶ。その人たちとの出会い、人となりをここに書き連ねても良いのだが、やめておこう。どんなに言葉を尽くしても伝わらないような気がするし、独りよがりで嘘っぽい気がするから。僕は、どうしたって年に一度やってきて勝手に感動して帰って行く部外者なのだし。便宜上、友人と呼ばせてもらったりもするけど、実際には、彼らの事を深く知っているわけではないし。ただ、彼らが、彼女らが僕にとっては、とても大切な存在で、彼ら、彼女たちらが健やかに佐渡に居るというのが、とてもありがたいと思う。

ちなみにこれ位は良いかな?と思う話。いま中学生の女の子の話。彼女と親しくなったのは、たぶん彼女が小学生低学年位の頃だと思う。

僕は誰かと立ち話をしていたのだと思う。側には彼女がいた。たぶんうちの子どもたちも彼女の兄もいた。会話中に、突然、彼女が僕の顔の前でパンっと手を叩いて、注目させた。で、「ねえ、ねえ、おじさん!」僕は思わず彼女を見た。「何⁉️」「おじさん、なんでそんなに老けてんの?」「えっ⁉️」たぶん、横からしげしげと無遠慮に僕の顔を見てたんだと思う。そしてそれが素直な心からの言葉だったのだと思う。一同爆笑である。全く不快ではなかった。喜びすら感じた。彼女は真っ直ぐだ、今でも。

まあ、そのような(どのような?)人たちが佐渡には居る。少なくとも今のところ、僕は佐渡で嫌なヤツに出会った事はない。

さて、小木に到着。土曜日の午後。小木に着いて気がついたのは、「小木みなと祭り」は土日の2日間。そして土曜が花火。ずっと日曜日が祭りだと思っていた。だから前日に落ち着いて、翌日の祭りを楽しもうという腹づもりだったのだが、祭りは既に始まっていたのだった。

居候先は友人のお店の奥。お店には沢山のお客さんが並んでた。そこで挨拶もほどほどに、とりあえず、早朝3時からの長旅でうんざりしているであろう犬たちをフリーにする為に素浜海岸へ。小木から車で15分。長い砂浜の海岸。海水浴場以外には人っ子一人居ない。そこで、犬たちをフリーにする。  

4年前のアース後の夜、撤収解体した竹のお店の竹の一部をここで燃やした。そこでシイやんが爆ぜる竹の音にパニックになり行方不明。3日間殆ど眠ってない激務のコーヒー屋稼業の後の必死の捜索で翌日の昼過ぎに発見、ギリギリ帰りのフェリーに間に合う、という事件もあったなあ。泣きそうになりながら車で捜し回りながら、最後、バックミラーに後ろから追いかけて来るシイやんを見た時、嬉しかったなあ。あの時、キャンプ中のアース出店していたご夫婦も長い時間、捜してくれたんだよなあ。彼らも疲れてたはずなのに。JAのお店の職員さんが「お客さんが今朝小木に向かう道で黒い犬を見かけたらしいですよ。」とわざわざ電話で教えてくださったんだよなあ。

10年、いろいろあったなあ。たくさんの人に助けていただいたなあ。

もう、何を書いているのか、次から次へと思い出が

ごめんなさい。このブログでお伝えしたいことは、最終的には「kaffa佐渡」計画の事なんだけど、なかなかそこまで辿り着きません。

せっかく書いたので書き直しはしないで、この続きはまた!

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