エスプレッソマシン自慢

コーヒー屋として、全く自信はないのだが、コーヒー中毒者の自分にとっておいしいコーヒーが毎日、安く飲めるし、何の因果かは知らないけれど、コーヒーに関してはラッキーな偶然の出来事が多々あり、まあ、水が低きに流れるように生きて来て今、コーヒー屋なのだから、天職と言えなくもない…かも知れない。

何が言いたいかと言うと、今回は、kaffa のエスプレッソマシンの自慢をしようと思う。

ご存知の方もいらっしゃると思うけど、kaffa のエスプレッソマシンは、イタリアのELEKTRAというメーカーのレバーマシンで、7〜8年前にイギリスのお店から通販で買ったものだ。当時円高だったから送料込みで12万円くらいで買えたような覚えがある。でも、今ではeBayで20万円近い値段になってる。おっ?今、調べたら、イギリスから

こんなのが出てる!高いけど、安い!これは良いですよ。全部、内部まで、(電気部品を除くと)、かなり厚い銅と真鍮で出来てます。

電気ヒータで湯を沸かします。ポンプは使わないで、シリンダー内部の強力なバネで圧力をかけます。

ベース内部の電気配線を全て取り払うと、銅か真鍮製のパーツがネジとパッキンで繋ぎ合わさった本体になります。

後は適切な方法で直火で湯を沸かすことで、電気を使わない直火式のエスプレッソマシンが出来上がります。

イギリスから12万円で買ったマシンは、しばらく電気で使ってましたが、数年前の大晦日、偶然のように、直火式エスプレッソマシンができてしまった。ベース内部の電気配線を取り除く。ベースを取り外し上部の筒だけにする。筒底の穴を2つくらいネジで塞ぐ。筒の径がもらった古い一口コンロの五徳の径とピタリと一致。五徳と筒を金属板と針金で何となく固定して、コンロに乗せて出来上がり。

嬉しかったなあ。

それをずっと使ってきました。しばらく前に五徳の4本足が1本折れ、3本足で不安定のまま、使ってきました。レバーを引く時熱い本体を片手で支えなければならず、危険だった。支えきれず滑ってしまうこともあった。

道具なので当然、時々、壊れるけど、パーツは海外から買える。パッキンなんかは、消耗品だ。でも、パッキンは、kaffa の使い方でも一年以上もつ。直火なので、サーモスタットだの圧力センサーなど無いので、空焚きをしてしまうとパッキンは死ぬ。今回、パッキン交換ついでに、直火式を改良することにして、まずは分解。

その時点ではノープラン。バラしたマシンとコンロを眺めて考える。

数年ぶりに、しまい込んでいたベースを引っ張り出し、内部に色々くっついている電気部品だのスイッチだのを外す。高さ8センチくらいで直径30センチくらいの円形の台座。電気部品をキレイに取り除いてみると、結構分厚い2ミリ弱の厚みのある銅製。ちょっとした鍋くらいの重みがある。無垢の状態で改めて見ると、とても魅力的な物体である。

「これは使わないと」と思う。また考える。考え続けたりはしない。べつに焦ってないから。アイデアを待つ。

数時間後に、ベースの中にバーナーを仕込む形が見えた。このベースで自立して、中にバーナーが仕込めたら、シンプルでかっこいいんではないか?と。

しかし、ベースに足が無いとバーナーは燃えない。酸欠になってしまう。最初はベースに金属製の足をビスどめして…。など、考えて、いろいろガラクタを漁った。でも、なかなかいい感じな物は見つからない。

翌日かな?また色々漁ってたら、デッキの古い鋳物の五徳が目に付いた。昔、パオさんから業務用のバーナーとして貰ったものの、バーナー自体がおかしくて使えなかったヤツ。使えないバーナーは捨てた。だけど、この五徳はデッキに置いてあって、蚊取線香立てになっていたものだ。

五徳にベースがはまる。底に向けて狭まるテーパーによって、ベースが数センチ浮いた状態で止まる。素晴らしい。この隙間のおかげで、ベースの内部に酸素が供給されるはず。

その状態を水平に固定するために鋳物の五徳のベースの下部が接する位置に4箇所穴を開け、ネジを切り、ネジをいれる。そのネジにベースの下部が乗り、本体は水平に安定し、レバーを引いても安定している。

五徳には底がある。五徳とベースの間にバーナーが入る空間がある。

充分な酸素の供給のため、ベースに穴を開けて行く。コメリで買った1980円のステップドリルというやつが役に立った。最初は数個開けて実験。青い炎なのだが、若干の不完全燃焼の匂いが消えない。穴を開けては実験を繰り返すこと5.6回。ついに不完全燃焼無しでうまく燃えるようになった。数えてないけど、多分50個以上の穴を開けた。ドリルも最初は切れ味いいんだけど、後半は結構な力技でした。

おお、その前にバーナーだ。最初は、今まで使ってきたコンロのバーナーをバラして使おうと思った。色々試行錯誤したけど、どうしても、高温が予想されるベース内部でゴムホースと接続せねばならない形にしかならず、うまくいかなかった。

で、

これをネット通販で買いました。バーナーは、直径10センチ以下(このエスプレッソマシンの本体の筒の外径が10センチで、かつ、筒はベースの背部ギリギリ後ろに位置していて、例えば、直径18センチのバーナーをベースに納めようとすると、バーナーと本体の筒のセンターが大きくズレてしまう。これは、避けたかった。)で、10センチ以下のバーナーを探すと、これともう一つしかネットで見つからない。それは3万円以上。これは、9千円弱。当然9000円を選ぶ。その時は、それでも残念だった。できるだけその辺のものでやりたかったから。でも、これは、使うまでは分からなかったけど、今までのレトロな一口コンロのバーナーに比べるとはるかに高カロリー。充分な火力で、今思えばよかったです。今まで、たまに真冬の野外コーヒースタンドやったけど、これまでコンロでは、充分な沸騰ができない場合もあったなあ。今回の改造により、まあ、狙ったわけじゃないけど、真冬の野外にも対応可能なものになったと思う。9000円の価値はあった!

で、途中にある万力みたいなヤツ!

これ、何でしょう?

届いたバーナーを五徳の底に置く。きちんと座らない。グラグラする。斜めになったり、前後に動いたり。

これを固定するために当初は、U字の金具で五徳の底にビスどめするつもりだった。でも、この鋳物の五徳。穴を開けるのが大変だった。ベースを水平に保つための4箇所のビス穴。実は、6箇所作るつもりだったのだが、初めに開けた4箇所以降、どこにもドリル歯が立たず、穴開けは諦めた。新品の鉄工キリを買ってくれば何とかなったのかも知れないが。

まあ、そんなこんなで、五徳にバーナーを安定させる何か良いアイデアは無いか?と一晩寝かせて、翌日、ふとリビングのテーブルの下の棚を眺めていると、これがあった。

これは、2.3年前、町田さんのお店で買ったマカデミアナッツを割る道具。殻入りのマカデミアナッツが、この道具付きで売られていた。興味本位で買って、一袋は食べたのだけど、それっきり。でも、何となく捨てられない道具感。で、台所にあったり、なぜかリビングにあったり、この2.3年、色んな所に出没していた物体。

手に取り、ネジを廻してみる。バーナーの筒を挟み込んでみる。ピタリのサイズ感。

そして、五徳に置いてみる。驚くなかれ、五徳の正面のカーブの窪みに、このマカデミアナッツ割りのカーブのRと開口幅がピタリとハマった!

ちょっと驚いた。「あー、わしはコーヒーの神様に愛されとる!」と思う瞬間。

この状態から、この上にベースを載せれば、バーナーは水平にも前後にも動かない。

そして、重い五徳、重いバーナー、重い本体の3体が、ただ上から重なっているだけで、充分安定し、かつ、簡単に3分割できる。

移動喫茶店としては、願ったり叶ったりの形態に、偶然にもなってしまったのです。

というわけで、直火式エスプレッソマシン改造型、かなり完成度高いです。

このような実直な金属製品を、今この世界で作っているELEKTRA 、素晴らしいメーカーだと思います。ありがとうございます!

因みに、このレバーマシンの上の機種、セミ・オートマティカ?だっけかな?先日、友だちが手に入れて試させて貰ったんだけど、これはポンプだから、直火に改造はできないけど、カッコイイし、美味しいエスプレッソが淹れられるマシンだと思いました。レバーマシンより、トロトロっとしたクレマたっぷりな抽出をしていました。ヒーターも室内で使うには充分な能力ありそうだし。オススメします。

新品だとまあ、海外から買っても二十数万円してました。毎日エスプレッソ飲むような人なら、モノとして安いと思います。一生物でしょう(パーツを交換していけば)。

友だちは、程度の良い中古を見つけました。僕なら安い中古を探して、パーツを交換します。本体がしっかりしているから、見た目以外は新品同様になるはずです。今調べた範囲では、中古は出品されてないみたいです。新品で23万、これも英国からが1番安かったです。もしかしたら、円は、対ドルよりも対ポンドの方が相対的に高いのかな?

あー、でも電圧220Vだ。トランスが要るのか?

うーん、やはり北米仕様を買うのが正解か。

まあ、当然kaffaには買えませんが。オススメはします。あ、でも、エスプレッソに詳しいわけじゃないから当てにはならないです。ごめんなさい。

てなわけで、最近の面白かったこと報告でした。

今のkaffa blend(エチオピア ハラー)について

kaffa blendの主体、Ethiopia Harrarですが、夏からの3種類試し製造を続けております。

まあ、最初は、「ハラーなんだし、そんなに変わらないだろう。」と思ってました。「どれも美味しいに違いない。」と。

ところが、Queen City とNafisifi 、今までのハラーとは別モノでした。たぶん良い意味で。スペシャリティって感じがする。

Royal さんのカッピングの時も感じたけど、何だろう、スペシャリティなコーヒーたち。どのコーヒーも個性的であり、複雑だ。

いろんな個性のいろんなコーヒーの味と香りと物語を楽しむコーヒー愛好家の皆さんには、面白いだろう。

僕の勝手な印象だけど、コーヒーのサードウェーブってこういう事なんだと思う。いろんなワインを楽しむようにコーヒーを楽しむ。

意欲的なワイン生産者のように、意欲的なコーヒー生産者が生まれる。これは素晴らしいことだと思う。消費者も、焙煎業者も、輸入業者も、輸出業者も、農家も、世界中から新たなトレンドを発見してくる。

ナチュラル精製にいたっては、たぶんだけど、発酵過程があるためにその豆の風味に様々な複雑さを加えることができるだろう。完熟した果実を地面から離して乾いたベッドで発酵させながら乾燥させる。その期間の調整によっても風味はかなり変化するだろう。

コーヒーは、これからも各生産地での生産方式の試行錯誤、消費地でのフィードバックを経た更なる試行錯誤を繰り返して進化していくだろう。

スペシャリティコーヒー。

kaffa のコーヒーは、スペシャリティコーヒーとは違う。

ごめん。僕が毎日、何杯も飲んで、「あー、おいしい。」と思えるコーヒーだけを売っていきたい。というか、そうせざるを得ない。販売力と焙煎機の容量の関係でね。

で、3種類のハラーの件。ここ数週間、kaffa  blendは、ひっそりとオーガニックハラーを使っています。

kaffa は、これが今のところベストなハラーだと思っています。意欲的な感じはしない。きちんと昔ながらのハラーという感じ。スペシャリティな感じはない。だけど、おいしい。

オーガニック認証が必ずしも好きではない僕なので、実はあまり期待はして無かった。

Nafisifi には大きな期待はしていて、まあ、期待通りだったのだけど、ちょっと僕には強すぎる。kaffa  blendに使うためにはそのポテンシャルをかなり殺さねばならない。それは、生産者の意欲がもったいない。

浅煎りがガンガン飲める人には、是非飲んで欲しい。浅煎りで。

そう、期待してなかったオーガニックハラー!これはうまいです。今のkaffa blendはうまいと言えます。

あと80kgしかないけど。年内はこれでいけるかな?なくなったら、Nafisifi とQueen City に戻ります。Nafisifi は、残り180kg、Queen City は60kgを使い切ったら、オーガニックハラーを買い付けできると思います。今後、大きな変化がない限り、kaffa は、オーガニックハラーを使うことになると思います。

Nafisifi とQueen City に関しては、近々生豆での販売も始めようと思います。浅煎り好きで焙煎する皆さん、是非!

というわけで、創業以来、「できるだけオーガニック」だったkaffaですが、今、なんと、全種類オーガニック認証生豆使用ということになってます。

新しいエチオピア ハラーについて

先月からスタートした新ハラーのkaffa。1ヶ月間飲み続けた今の感想を書いてみます。

一言で言って、「すごい」。知らなかったハラーの世界。味と香りの宝庫。

だが、kaffaが焼くハラーを飲んでも、その味と香りの宝庫を全部感じることはできないのが、少し残念ではあります。

kaffaが求める味にするために、宝庫の中のかなりの部分を殺しているのは間違いないと思います。深煎りとは、そういうことだと思います。

でも、このハラーには、多くを犠牲にしてでも引き出す価値のある(あくまで僕にとってですが、)チョコレートの酸味があります。

まだ、QUEEN CITYもNAFISIFIも数回づつの焙煎の中で微調整しているつもりのkaffaです。今までのハラー ボールドグレインは、今思うと本当に難しかった。狙い通りの味になることが少なかった。原因はわからない。あるはずの味が再現できないことに悩むことが多かった。

新ハラーは、すごい。微調整の中で、狙い通りの味に近づく。

初めての焙煎は、kaffa的には、少し浅めでやる。味を確認する。毎日何度も飲むから、経過の味も知る。

色んな味と香りがあり、とても強い。これでも良いのだが、次はもう少し深く焼く。毎日飲む。

おいしそうなポイントは、初回と2度目の中間にありそうと思い、3回目。狙いの味がある。狙いに近づきつつ、新たな複雑さも感じて、未知の楽しみがある。焙煎の調整に素直に反応してくれる感じがします。実はうちの焙煎人が天才なのかも知れませんが。

あるいは、ビギナーズラックというやつで、たまたまうまくいっているのかも知れない。これからが楽しみです。ながーく付き合っていきたいと思います。

Royal Coffee さんから買って本当に良かった。

カファブレンド、ブレンド2、エチオピアハラー単品の値上げのお知らせ。

いつもkaffaのコーヒー豆を買っていただいているみなさまへ。

kaffaが25年以上、主力として使ってきた「エチオピアハラー ボールドグレイン」という銘柄ですが、ここ数年、毎年のように値上がりし、さらには、商社に在庫がない状況が一年に一度くらいの頻度で起こるようになりました。

理由は定かではありませんが、日本のコーヒー業界で「ハラー」は、あまり求められてはいないようです。2年間くらいは、商社の定温倉庫で保管中の在庫が流通していたのではないか?と思わせる感じもありました。

考えてみれば、「エチオピアハラー」を「売り」にするコーヒー屋なんてあまり無い。

サードウェーブ以降、高品質で少ロットの生豆が世界中から多種類流通するようになっているように見える。その中で「ハラー」というブランドは埋没している。エチオピアなら、イルガチェフェとか、諸々のスペシャリティたち。

この事態は、コーヒーの世界がひろがる進歩だと思う。しかし、そうなると、大量にリスクを負ってハラーを輸入する「旨味」が、日本の商社にはない。

「ハラー好き」なkaffaとしては、死活問題でしたが、今年、アメリカの「Royal Coffee」という会社から、「ハラー」を買いました。

なんと、3種類のハラー。ハラーだけで3銘柄ある!今使っているのが、「Queen City Harrar」。さらに期待の大きい「Nafishifi East Harrar」。そして、オーガニック認証付き「Organic Harrar」。ついでに、イエメンから、「Yemen Moka Sanani」も買いました。全てナチュラル。素晴らしいイスラム的(イメージ)なラインナップです。だいたい1年分のつもりです。生豆保管庫も今週中には完成するはずです。

「同じハラーでも、こんなに違うのか!」と思います。ハラーに関しては日本はガラパゴスみたい。びっくりしました。

輸入の経費を含めても、今までの価格と大差なく、高品質のハラーが買えたと思いますが、そろそろ小売価格を抑え切れない状態になっている上、ナチュラル精製イスラム選別?のハラーには「選別」の手間がかかり、従来は「kaffa内サービス残業」でしたが、出来るだけ価格に転嫁していこうと思います。

お客様には、なるべく安くいい豆をと思っていますが、今回、ハラーを使う品に関して、若干の値上げをお願いいたします。100gあたり50円~70円の値上げとなります。その他、ティモールとグァテマラは、変わりません。

来週(7月9日~)から新価格となります。

これからも、よろしくお願い申し上げます。

新しいハラーに変わっています。

新しいハラーに変わって、一週間弱だと思います。

一言で言うと、「驚いています。」25年間以上、僕と焙煎人は、「エチオピア ハラー ボールドグレイン」という銘柄の豆と付き合ってきました。日本で普通に買えるハラーは、僕たちが知る限り、これしかなかったし、これが「好きだった」のだろうと思います。

で、急にロイヤルさんのハラーに変えた。まあ、ハラーなんだから、そんなに変わんないと考えていた。

焙煎人が、初めて焙煎機で焙煎した「クイーンシティ ハラー」主体のカファブレンドを飲む。

まず、香りが強い。味も強い。強烈過ぎる。僕たちが今まで持って来たイメージで言えば、イルガチェフェとか、高い方のイエメンとかに感じるものに近い。

個性的過ぎるかもしれない。

今までのカファブレンドは、毎日何度も飲み続けられるコーヒーだと思ってました。

新しいカファブレンドを初めて飲んだ時は、そこが、心配でした。

でも、一回や二回飲んだぐらいで判断できるほどの感覚はないので、あれから毎日飲んでいます。

毎日飲み続け、一週間弱。今の気持ちを正直に言うと、「いけるかな?」カファブレンドとして。多少の変化はあるけど、悪い変化では無いのはわかります。すごいです。

たぶん、サードウェーブの前後から、きっと産地での精製が進化しているのだと思います。

コーヒーの持つ成分を最大限に生豆に残すために進化している。

それをカップまで、と言うのが「サードウェーブ」の本質の一部だと思います。よくわからないけど。

そういう意味で、新しいハラーは、ガラパゴスだったkaffaをびっくりさせてくれました。

このポテンシャルをどこまで生かせるのか?今後の変化にも、ご期待ください。少なくとも、飽きない。うまいような気がする。深く煎った時の甘いような酸味もかなり濃く感じられる時があります。

楽しみになってきました。

欠点豆はかなりあり、2割ぐらいは捨てる感じだけど、残った豆は濃縮されたコーヒーの実を感じさせるいい豆です。

輸入許可通知書

まさかのX線検査不合格、検査所を変え、開封検査。運送屋さんから電話があったのが16時20分。開封検査には立会いが必要で、慌てて車で検査所に向かう。大渋滞の海底トンネル。開封検査の場所に着いたのが16時43分。X線検査でダメってことは何かいけないものが隠されてたのか?

開封検査の係官の人たちも、時間がないことはわかってくれてた。今日お世話になったみなさんが、時間がないことをわかってくれてた。突然、事前相談もなく現れた素人。群馬から来ていて、今日中に全て終わらせたい!kaffaの気持ちを理解してくれてた。感謝!

本当なら、X線検査も無しで通して欲しかったけど、まあ考えてみると、怪しいよね。麻袋の中身。何でも入る。武器とか、麻薬とか。

開封検査は、結局、植物検疫の時に開いた穴を塞いだガムテープを剥がして、中のコーヒー豆を確認してOKとなった。X線検査では、コーヒー豆の形は見えないそうだ。影になったり、塊に見えたりするらしい。

合格の書類をくれて、「税関には電話しといたから。」「さあ、急いで!」といった風情で送り出してくれた係官と運送屋さんを残し、今度はガラガラの海底トンネルを抜け、飛ぶように税関にもどる。3階まで駆け上がる。係官の人たちが全て準備してくれてる。納付書で消費税を払う。ここで、17時、終業ののチャイムが鳴る。カウンターの中からプリントされたばかりの「輸入許可通知書」を手にして担当の係官さんが来る。「次回は、検査があるかどうかはわからないけど、ある前提の車で来て下さいね。それと、午前中に。」「わかりました。ありがとうごさいました。」

ちょっと残業させてしまいました。ごめんなさい。

階段を降り、駐車場で車に乗り込む時、帰りのバスを待っているのであろう他の部署の税関職員の方々が列を作っていた。

植物防疫所、東京検疫所、ブルーウィング(保税倉庫)、東京税関大井出張所9課?のみなさん、壱番屋(運送屋)さん、ありがとうございました。今日中に帰って来れました。ミッション コンプリート!

あー、つかれた!でも面白かった。大人の社会見学。

一年分のハラーを確保。後は、急いで保管庫作んなきゃ!今まで何をしていたのか?今日できることは明日やる悪い習慣。

通関中

コンテナを引っ張る大型トラックの大渋滞の中、朝10時に保税倉庫で植物防疫所の係官さんと待ち合わせ。倉庫に入り、荷物と対面する。パレットに積み上げられた麻袋12袋、ラップでグルグル巻かれている。

植物検疫は、パッと見てOKってのを期待してたけど、きっちり検査。エチオピア3袋、イエメン2袋の封を切り、中身をザルに入れ容器の上で揺する。結果全て合格。封を締め直し、60KGの袋をまた積み上げて、ラップでグルグル巻きにして終了。1人では無理だった。焙煎人と一緒に行って良かった。汗をかいた!

合格証を持って今度は、またしても大渋滞の中、食品検疫所へ。ここは、昼休み前で、待ち時間30分でクリア。合格証をもらった。

12:30に、いざ東京税関大井出張所へ。昼休みで13時受付。職員食堂で定食を食べる。昔の給食室みたいな厨房で、おじさんとおばさんがちゃんと作ってる。すげえ美味しいわけじゃないけど、ちゃんと美味しかった。

13時に受付。係官の人が親切にマンツーマンでパソコンでの書類の作り方を教えてくれる。これは、ミッションコンプリートか?と楽観視した途端、税関による荷物の検査が決定した。パレットのまま、X線検査装置を通すらしい。どうするんだろう?と思っていたら、何と、また保税倉庫に荷物を取りに行って、検査所に運んで、検査を受けて、保税倉庫に戻すらしい。これをわしの責任においてやらねばならない。

「お車は、荷物積めますか?」と聞かれる。カングーだから積めるわけがない。検査を受けないと今日中の輸入許可にならない。やはり出直すのか?

係官の人が教えてくれる。階下に運送屋さんが居て、彼に頼むことができるらしい。もちろん有料で。

18000円を提示される。うーむ。レンタカーを借りて自分でやる手もある。が、時間もない。保税倉庫に連絡して荷物を積み込み場まで下ろしてもらったりしなくてはならない。レンタカーをスムーズに借りられる保証もない。時間がない。

結局、18000円を支払い、運送屋さんに依頼することにした。税関の係官さんが、予約で一杯の検査所に無理矢理ねじ込んでくれた。午後4時からの検査。これに合格したら、消費税64200円を支払って晴れて「輸入許可書」がもらえる。

今、税関の駐車場で、待ってる。まあ、コーヒー豆しか入ってないはずだから合格は間違いない。

たぶん、税関が終業するまでには「輸入許可書」が手に入ると思う。

18000円がくやしい。次回は、トラックで来ること!

通関

ここ3日間をかけて、東京港に到着し保税倉庫に入っているコーヒー生豆を通関させるための準備をしていた。

本来なら、その豆たちを保管するための保管庫作りにシャカリキにならねばならなかったのだが。

全く想定外の作業。まあ、自分の世間知らずが原因だから仕方ない。

突然Expeditors Japanの方からメールが入ったのが、先週の金曜日。週末に荷物が入港するから、指定通関業者を教えてくれとのことだった。

「指定通関業者?」Expeditorsさんじゃないの?

10年前に、ROYALさんから輸入を試みた時には、ROYALさんの倉庫から荷物をピックアップするところから僕が手配しなければならない条件だった。アメリカ国内だけで商売するコーヒー輸入業者さんだったから。

で、今回、輸送の手配までROYALさんがしてくれるようになってた。まあ、当たり前だ。日本語サイトがあり、日本から注文を取っているのだから。すごく楽。リチャードさんにメールで「door to door」で、ってお願いしたら、OK❣️って感じだった。

トラックが来るのをただ待ってた。入港予定日が5月27日だったから「連絡が無いなあ。」とは時々思ってたけど、「まあ、通関とかあるしな。」と軽く考えてた。

そして6月1日のメール。とりあえず、その日のうちに分かったことは、door to doorでも、DDUという条件の契約。要するに、通関とか関税は含まれてない。

通関業務を自分でやるか、通関業者にお金を払って代行してもらうか。

Expeditorsさんも通関業務やってるんだけど、個人相手はやってない。kaffaさんは「法人登録」は?あるわけない。

さあ、Googleの出番だ。いっぱい検索したよ。通関業者に頼むのは、くやしいからやめた。

どんなものでも輸入は面倒くさいのだと思う。貿易用語もある。なんせ専門職の世界だ。

僕は別に輸入をしたかったわけじゃなくて、ただ欲しい豆が日本になく、ROYALさんにはあったから買っただけなのに、とても面倒くさい。

まずコーヒーの生豆は、植物であり、食品である。植物であるから、農林水産省の植物防疫所で検査してもらう。そのためには手続きがある。虫が発見されたら、大変だ。入国できない。

これに合格すると、今度は厚生省の東京検疫所で審査される。食品だから。もちろん、手続きがある。

これに合格すると、初めて通関の審査が受けられる。もちろん手続きがある。申告書を書く。コーヒー生豆は関税はかからない。消費税がかかる。計算する。ROYALさんに支払ったドル(東京までの運賃、その他払ったものほぼ全てを含む)を指定のドル円換算で、8%。110.3円=1$、東京税関のサイトのリンクを辿ると申告日とレートの表がある。

審査に合格したら、申告書で計算した金額を支払う。そうすると、「輸入許可書」が貰える。これをiPhoneでPDFにしてExpeditorsの担当の方に送ると、保税倉庫から、赤城山までの輸送の手配をしてくれる。

明日、保税倉庫で植物防疫所の係官の人と待ち合わせ、検査してもらう。そして、東京検疫所に行って、食品輸入申請と審査を受けて、東京税関大井出張所で通関手続きをします。

明日は金曜日です。このミッションをコンプリートしないと、来週また東京に行かなくてはならない。一度で済ませたい。

ノートラブルでクリアできますように!あーでもどーしても、嫌な予感みたいなものがあります。

6月24日(日曜日)吉祥寺

6月24日の日曜日、東京の吉祥寺でイベントをやります。

kaffa吉祥寺を貸していた「茶虎食堂」が、今月末で閉店します。長野で新しいクラさんたちのお店を始めると聞いています。

kaffaとしては、「茶虎食堂」が成功して、隣の「愛農普及会」が、「変だけど、確かな食材屋」として、広く認知されることを目標にしていました。さらに、あの庭を中心としたあそこで、おいしいものが食べられる食堂が、「愛農食堂」があればいいな、とずっと思っていました。

その形のひとつが、クラさんの「茶虎食堂」でした。僕らは、群馬にいて、たまにしか東京には行けず、結局、「茶虎食堂」の通常営業で客として行ったことがありません。

僕が客なら、空いてればラッキーなお店だと判断する。でも、たぶん、空いてない。狭い。天気が良ければ、庭や縁側でぼんやり待つのもいいけど。時間があれば。

でもやはり狭い。厨房が狭い故に、カウンターが高く伸びて、客席から厨房が見えない。あんな手の届くところで、料理が作られているのに。もったいない。がしかし、あの狭さではああするしかなかった。

吉祥寺の「茶虎食堂」は、とりあえず元の「kaffa吉祥寺」に戻ることになります。

その前に!「茶虎食堂」は、6月30日(土曜)が最終日ですが、その1週間前の6月24日(日曜)、あそこで、「愛農普及会」「茶虎食堂」「kaffa」、ゲストに「スプンフル」「あっちゃふあーむ」「農園智羅」「monsoon donuts」「工房チャツネ」の皆さんをお迎えして、

「さよなら茶虎食堂!帰って来いよ!スペシャル」と題して、のんびり、おいしいものを食べて気持ち良くなるはずのイベントをやります。

みなさんが何を食べさせてくれるのか、まだ全貌は未定ですが、kaffaは、いつも通りコーヒーを淹れます。

狭いし、雨の心配もありますが、できるだけみなさんがくつろげるように、頑張って準備したいと思います。

食べものではありませんが、縁側の魔術師「チャイちゃん」の貼り絵屋もあります。

6月24日(日曜日)です。東京吉祥寺のはずれです。ぜひ。

カッピング後の懇親会

カッピング後の懇親会ですが、会費制3000円(ワンドリンク付き)とします。カッピングだけの参加は無料ですが、懇親会へもご参加を全力でおすすめします。

サンデールームとバーゼを知る人であれば言うまでもないことですが。

kaffaが、絶大な信頼を寄せている料理人です。サンデールームの三姉妹とバーゼのシェフが、とびきりの食材を使って、何かを作ってくれます。

サンデールーム、バーゼともに、このイベントへの参加は「商売ではなく、楽しそうだから」やってくれることをご理解ください。サンデーさんの食材とか会場とかの経費、バーゼに交通費くらいは包みたいので。

まあ、終了後には、3000円の使い道としては、ここ数年ではベストくらいの感じで大満足は間違いないです。

カリフォルニアから来たリチャードさんも少しびっくりさせられるんじゃないかな?

彼は、今たぶん上海なのか。わからない。会場変更の打診をしたけど音信不通。了承ないまま進めてますが、まあ、大丈夫なはず。会ったこともなく、声も聞いてないですが、妙な安心感。リチャードさんのFBやインスタを見て、僕の中にリチャードさんの先入観が生まれています。カリフォルニアで、コーヒーの専門家として暮らす彼が、群馬のロースターやコーヒー愛好家たちと出会い、何を思うのでしょうか?サンデールームとバーゼのご飯に、何かを感じてもらえるだろうか?月末に来日して東京、大阪、群馬と連日のカッピング道中。たぶん、道中で一番うまいものを食べられると思う。

あと、懇親会には参加したいけど、そんなに飲み食いはしたくないって人がいらっしゃいましたら、ワンドリンクとか、ワンオーダーとか、数百円でも居られる方法も考えます。

もう一つ、コーヒー焙煎される方で、懇親会で自分のコーヒーを提供してもいいよっていう方は、お気に入りの豆と抽出道具ご持参の上、よろしくお願いします。

他のコーヒー屋に自分のコーヒー飲ませるの、ちょっと嫌かもだけど。kaffaは、ちょっと嫌。でもまあ、コーヒー愛好家同士、励まし合おうよ。個人で焼いてるコーヒーは、まずいわけがないから。ちがうだけで。