エスプレッソマシン自慢

コーヒー屋として、全く自信はないのだが、コーヒー中毒者の自分にとっておいしいコーヒーが毎日、安く飲めるし、何の因果かは知らないけれど、コーヒーに関してはラッキーな偶然の出来事が多々あり、まあ、水が低きに流れるように生きて来て今、コーヒー屋なのだから、天職と言えなくもない…かも知れない。

何が言いたいかと言うと、今回は、kaffa のエスプレッソマシンの自慢をしようと思う。

ご存知の方もいらっしゃると思うけど、kaffa のエスプレッソマシンは、イタリアのELEKTRAというメーカーのレバーマシンで、7〜8年前にイギリスのお店から通販で買ったものだ。当時円高だったから送料込みで12万円くらいで買えたような覚えがある。でも、今ではeBayで20万円近い値段になってる。おっ?今、調べたら、イギリスから

こんなのが出てる!高いけど、安い!これは良いですよ。全部、内部まで、(電気部品を除くと)、かなり厚い銅と真鍮で出来てます。

電気ヒータで湯を沸かします。ポンプは使わないで、シリンダー内部の強力なバネで圧力をかけます。

ベース内部の電気配線を全て取り払うと、銅か真鍮製のパーツがネジとパッキンで繋ぎ合わさった本体になります。

後は適切な方法で直火で湯を沸かすことで、電気を使わない直火式のエスプレッソマシンが出来上がります。

イギリスから12万円で買ったマシンは、しばらく電気で使ってましたが、数年前の大晦日、偶然のように、直火式エスプレッソマシンができてしまった。ベース内部の電気配線を取り除く。ベースを取り外し上部の筒だけにする。筒底の穴を2つくらいネジで塞ぐ。筒の径がもらった古い一口コンロの五徳の径とピタリと一致。五徳と筒を金属板と針金で何となく固定して、コンロに乗せて出来上がり。

嬉しかったなあ。

それをずっと使ってきました。しばらく前に五徳の4本足が1本折れ、3本足で不安定のまま、使ってきました。レバーを引く時熱い本体を片手で支えなければならず、危険だった。支えきれず滑ってしまうこともあった。

道具なので当然、時々、壊れるけど、パーツは海外から買える。パッキンなんかは、消耗品だ。でも、パッキンは、kaffa の使い方でも一年以上もつ。直火なので、サーモスタットだの圧力センサーなど無いので、空焚きをしてしまうとパッキンは死ぬ。今回、パッキン交換ついでに、直火式を改良することにして、まずは分解。

その時点ではノープラン。バラしたマシンとコンロを眺めて考える。

数年ぶりに、しまい込んでいたベースを引っ張り出し、内部に色々くっついている電気部品だのスイッチだのを外す。高さ8センチくらいで直径30センチくらいの円形の台座。電気部品をキレイに取り除いてみると、結構分厚い2ミリ弱の厚みのある銅製。ちょっとした鍋くらいの重みがある。無垢の状態で改めて見ると、とても魅力的な物体である。

「これは使わないと」と思う。また考える。考え続けたりはしない。べつに焦ってないから。アイデアを待つ。

数時間後に、ベースの中にバーナーを仕込む形が見えた。このベースで自立して、中にバーナーが仕込めたら、シンプルでかっこいいんではないか?と。

しかし、ベースに足が無いとバーナーは燃えない。酸欠になってしまう。最初はベースに金属製の足をビスどめして…。など、考えて、いろいろガラクタを漁った。でも、なかなかいい感じな物は見つからない。

翌日かな?また色々漁ってたら、デッキの古い鋳物の五徳が目に付いた。昔、パオさんから業務用のバーナーとして貰ったものの、バーナー自体がおかしくて使えなかったヤツ。使えないバーナーは捨てた。だけど、この五徳はデッキに置いてあって、蚊取線香立てになっていたものだ。

五徳にベースがはまる。底に向けて狭まるテーパーによって、ベースが数センチ浮いた状態で止まる。素晴らしい。この隙間のおかげで、ベースの内部に酸素が供給されるはず。

その状態を水平に固定するために鋳物の五徳のベースの下部が接する位置に4箇所穴を開け、ネジを切り、ネジをいれる。そのネジにベースの下部が乗り、本体は水平に安定し、レバーを引いても安定している。

五徳には底がある。五徳とベースの間にバーナーが入る空間がある。

充分な酸素の供給のため、ベースに穴を開けて行く。コメリで買った1980円のステップドリルというやつが役に立った。最初は数個開けて実験。青い炎なのだが、若干の不完全燃焼の匂いが消えない。穴を開けては実験を繰り返すこと5.6回。ついに不完全燃焼無しでうまく燃えるようになった。数えてないけど、多分50個以上の穴を開けた。ドリルも最初は切れ味いいんだけど、後半は結構な力技でした。

おお、その前にバーナーだ。最初は、今まで使ってきたコンロのバーナーをバラして使おうと思った。色々試行錯誤したけど、どうしても、高温が予想されるベース内部でゴムホースと接続せねばならない形にしかならず、うまくいかなかった。

で、

これをネット通販で買いました。バーナーは、直径10センチ以下(このエスプレッソマシンの本体の筒の外径が10センチで、かつ、筒はベースの背部ギリギリ後ろに位置していて、例えば、直径18センチのバーナーをベースに納めようとすると、バーナーと本体の筒のセンターが大きくズレてしまう。これは、避けたかった。)で、10センチ以下のバーナーを探すと、これともう一つしかネットで見つからない。それは3万円以上。これは、9千円弱。当然9000円を選ぶ。その時は、それでも残念だった。できるだけその辺のものでやりたかったから。でも、これは、使うまでは分からなかったけど、今までのレトロな一口コンロのバーナーに比べるとはるかに高カロリー。充分な火力で、今思えばよかったです。今まで、たまに真冬の野外コーヒースタンドやったけど、これまでコンロでは、充分な沸騰ができない場合もあったなあ。今回の改造により、まあ、狙ったわけじゃないけど、真冬の野外にも対応可能なものになったと思う。9000円の価値はあった!

で、途中にある万力みたいなヤツ!

これ、何でしょう?

届いたバーナーを五徳の底に置く。きちんと座らない。グラグラする。斜めになったり、前後に動いたり。

これを固定するために当初は、U字の金具で五徳の底にビスどめするつもりだった。でも、この鋳物の五徳。穴を開けるのが大変だった。ベースを水平に保つための4箇所のビス穴。実は、6箇所作るつもりだったのだが、初めに開けた4箇所以降、どこにもドリル歯が立たず、穴開けは諦めた。新品の鉄工キリを買ってくれば何とかなったのかも知れないが。

まあ、そんなこんなで、五徳にバーナーを安定させる何か良いアイデアは無いか?と一晩寝かせて、翌日、ふとリビングのテーブルの下の棚を眺めていると、これがあった。

これは、2.3年前、町田さんのお店で買ったマカデミアナッツを割る道具。殻入りのマカデミアナッツが、この道具付きで売られていた。興味本位で買って、一袋は食べたのだけど、それっきり。でも、何となく捨てられない道具感。で、台所にあったり、なぜかリビングにあったり、この2.3年、色んな所に出没していた物体。

手に取り、ネジを廻してみる。バーナーの筒を挟み込んでみる。ピタリのサイズ感。

そして、五徳に置いてみる。驚くなかれ、五徳の正面のカーブの窪みに、このマカデミアナッツ割りのカーブのRと開口幅がピタリとハマった!

ちょっと驚いた。「あー、わしはコーヒーの神様に愛されとる!」と思う瞬間。

この状態から、この上にベースを載せれば、バーナーは水平にも前後にも動かない。

そして、重い五徳、重いバーナー、重い本体の3体が、ただ上から重なっているだけで、充分安定し、かつ、簡単に3分割できる。

移動喫茶店としては、願ったり叶ったりの形態に、偶然にもなってしまったのです。

というわけで、直火式エスプレッソマシン改造型、かなり完成度高いです。

このような実直な金属製品を、今この世界で作っているELEKTRA 、素晴らしいメーカーだと思います。ありがとうございます!

因みに、このレバーマシンの上の機種、セミ・オートマティカ?だっけかな?先日、友だちが手に入れて試させて貰ったんだけど、これはポンプだから、直火に改造はできないけど、カッコイイし、美味しいエスプレッソが淹れられるマシンだと思いました。レバーマシンより、トロトロっとしたクレマたっぷりな抽出をしていました。ヒーターも室内で使うには充分な能力ありそうだし。オススメします。

新品だとまあ、海外から買っても二十数万円してました。毎日エスプレッソ飲むような人なら、モノとして安いと思います。一生物でしょう(パーツを交換していけば)。

友だちは、程度の良い中古を見つけました。僕なら安い中古を探して、パーツを交換します。本体がしっかりしているから、見た目以外は新品同様になるはずです。今調べた範囲では、中古は出品されてないみたいです。新品で23万、これも英国からが1番安かったです。もしかしたら、円は、対ドルよりも対ポンドの方が相対的に高いのかな?

あー、でも電圧220Vだ。トランスが要るのか?

うーん、やはり北米仕様を買うのが正解か。

まあ、当然kaffaには買えませんが。オススメはします。あ、でも、エスプレッソに詳しいわけじゃないから当てにはならないです。ごめんなさい。

てなわけで、最近の面白かったこと報告でした。

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